暑かろーが
てれんぱれん しんしゃんな
てれんぱれん
暑(苦し)いから、だらだらしなさんな。(てれんぱれんしていると、余計に暑苦しくなる。)
「てれんぱれん」という言葉を若いときには共通語だと思っていました。が、そうではなくて、北部九州の方言だったのです。福岡、長崎、大分、熊本では普通に使われる言葉だと思います。意味は、地域により微妙に異なるかもしれませんが。私は「だらだら(している状態)」や「たらたら(やる気なさそうな状態)」の意味で使います。
長谷川法世さんの『博多っ子純情』にも方言として紹介された言葉でした。博多では、女性なら冒頭のような使い方をするのでしょうか?男性ならイメージとしては、昔の中高の生徒指導の教師や体育系の教師がだらだら締まりのない動きをする生徒達に「てれんぱれんすん(る)な!」と怒鳴りつけるようなときに使う言葉でしょうか?
だらだら歩く
たらたら歩く
てれてれ歩く
どれも似たような歩き方で、やる気がない、いやそうな歩き方のイメージです。「てれんぱれん」という言葉はそんなやる気のない状態を表す言葉です。「しゃきしゃき」や「ちゃきちゃき」や「てきぱき」の対極にある言葉です
「てれんぱれん」は「ちゃらんぽらん」とは意味は違いますが、いい加減な感じや目標が定まらずぶらぶらしている感じは似ています。「ちゃらんぽらん」同様、肯定的な受け止め方をされる言葉ではありません。例えば、
・いつまでてれんぱれんしとると?
・てれんぱれんしとらんと、はよおわ らせよー
・あんひとはてれんぱれんやけんねぇ
などのような使い方をします。
でも、まあ、こう暑いと休み休み仕事をしないと熱中症も怖いですから。てれんぱれんしていてもよいですよ。昔はこんなに地球温暖化が進むとは思っていなかったし、熱中症もなかったのですから。コロナ禍で多くの人は体力も落ちているはずですから、少しずつ、体調を整えて体力を上げてからでないと。
※熱中症警戒アラートと熱中症での救急搬送についてのニュースと北部九州の豪雨による大変な被害を報道で知りました。ハザードマップでは安全とされていた地域でも被災したのだとか。かつてない雨量は、かつてない地域の被害も生むのですね。この暑さとさらなる雨で作業もうまく進まないかもしれませんが、被災地の皆様が一日も早く日常を取り戻すことができますよう祈りたいと思います。