桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿

それってもしかして私のこと?

ホームにて

ふるさとの 訛なつかし 停車場の

    人ごみの中に そを聴きにゆく

            石川啄木

秋雨や 線路の多き 駅につく

           中村草田男

振り向けば 故郷離れし あのホーム

           てれんぱれん

啄木先生の歌の停車場は、啄木先生が岩手県のご出身であることから東北線の列車が発着する上野駅であろうと推察されます。駅やホームには数え切れないくらいの物語があるのでしょう。1950〜1970年代は東北からの集団就職列車が着くのが上野駅でした。1975.3.24が盛岡からの最後の集団就職列車の日だそうですので、中島みゆきさんの『ホームにて』と自分を重ねる東北の方々は多かったのでしょうね。

中島みゆきさんのこの歌のホームはどちらの駅なのでしょう?みゆきさんは北海道のご出身ですから、西日本の駅とは考えにくいのですが、私は西日本の写真しか撮れなかったので、東日本の皆様には残念かもしれません。↓

中島みゆきさんの『ホームにて』は、1977年ヒットのシングル『わかれうた』のB面だったそうです。1977年リリースのアルバム『あ・り・が・と・う』の中の一曲でもありました。故郷を離れて、故郷を思いつつ都会?で暮らす人達の心に響く歌でした。(シングルだとかB面だとか若い人には通じない言葉かしら?)

    JR新幹線新大阪駅

    JR新幹線福山駅

    JR新幹線博多駅

  福岡市営地下鉄七隈線博多駅

七隈線は2023.3月に天神南-博多を延伸

 空港線との乗換駅が博多駅に変更

『ホームにて』は中島みゆきさんがコンサートなどで泣きながらこの歌を歌うシーンでよく知られていたそうです。札幌生まれ帯広育ちのみゆきさんは故郷を離れて歌を歌っていたのですね。デビューは『時代』で1975年、23歳のとき。泣きながら歌う気持ちがわかるような気がします。

後にこの歌はJR東日本の年末年始の帰省キャンペーンソングとしてよく聴かれるようになったのだそうです。CMにもなったそうです。私は当時、JR東日本圏内にはいなかったのでCMもリアルタイムでは知りませんでした。

中島みゆき 『ホームにて』

アリスの『帰らざる日々』、『遠くで汽笛を聞きながら』が1976年、中島みゆきさんのこの曲『ホームにて』と『わかれうた』は1977年で、故郷を離れている人達には故郷への想いから共感を呼ぶ歌ですよね。

 

※昨日のハニー・ナイツの『ふりむかないで』からの1970年代の「ふりむき」繋がりで記事にしました。連想ゲームみたいですね。

       2023.10.23 7時頃

(追記)

「当時、JR東日本圏内にいなかった」と書きましたが、国鉄民営化は1987年ですからJR東日本発足も1987年、1977年では東北線国鉄でした。ラジオCM1998〜2000年、2009〜2011年はJR 東日本のキャンペーンソングとして『ホームにて』が起用されたそうです。その頃、私はやはりJR東日本圏内にはいませんでした。