桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿

それってもしかして私のこと?

アルバム

黴のアルバム 母の若さの 恐ろしや

            中尾寿美子

アルバムの 吾子の姿の 癒やしかな

           てれんぱれん 

山口百恵さんの『秋桜』は1986年リリースされました。歌詞の中に「縁側でアルバムを開いては私の幼い日の思い出を…」とあります。この「アルバム」という言葉を聞いて思い浮かべる画像は、世代で随分違うのでしょうね。

             画像AC

昭和な私は、プリントアウトされた写真を何枚も台紙に貼った分厚くて重いアルバムを思い浮かべますが、デジカメ世代、スマホ世代はどんな画像を思い浮かべるのでしょう?グーグルフォトだとかマイクロSDカードだとかUSBメモリだとかでしょうか?クラウドストレージでしょうか?

秋桜のアルバムは間違いなく台紙に写真を貼ったアルバムです。三歳くらいまでの子供は天使のように癒やしを振り撒く存在ですね。本当に可愛いですよね。歌のお母様は目を細めてアルバムを見て懐かしんでいるお母様なのでしょうね。

冒頭の中尾寿美子さんの俳句は、歌とは逆で子供が開いたアルバムにある母親の写真を詠んだものですが、若い女性は若いというだけでピカピカに光っていて美しいように思います。その若さや美しさと現在とのギャップに驚いたのでしょうね。たぶん子供なら、親の若い頃の写真の若さやスリムな体型や活力ある姿に大変驚くのでしょうね。父親の若い頃でも母親の若い頃でも。

    2023.10.3 6:30時頃