桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿

それってもしかして私のこと?

うさぎとかめ②

冬の日が 兎となりて はね出すも 

             平井照敏

亀の子 われに問へ 春近きや

              太宰治

君は君 我は我なり されど仲良き

           武者小路実篤

仲良きや うさぎとかめの 〇〇くらべ

           てれんぱれん

     うさぎとかめ

うさぎとかめはたいへん仲良しです。前にはかけくらべをしましたが、今度は泳ぎくらべをします。その次は食べくらべ、その次の次は、、、という具合にくらべっこをして勝ったり負けたりとても仲良しなのでした。得意なことも苦手なこともまるっきり正反対ですが、互いに補い合い助け合いお互いをよく理解し合う大の仲良しでした。

というその後の物語があるといいのに。

あ、あるのかしら?私が知らないだけで。あってもおかしくはないですね。それにしてもなぜ、作者は勝ち負けにこだわるのでしょうか?「こつこつたゆまず努力できる人は偉業を為す」を言いたいのであれば、かけくらべをしなくてもよいですよね。

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そういえば、と思い出したお話がありました。『うさぎとかめ後日ものがたり』有島生馬 という童話がありました。

  三年生の童話(日本童話名作選) 

      金の星社 1964

そのお話は↑とは違ってうさぎ型の人とかめ型の人が家から海辺までいくのに、かめ型の人が先に出発したもののうさぎ型の人が来るのがあんまり遅いので一休みしている間にうさぎ型の人に追い越されてしまうお話でした。

うさぎとかめ後日ものがたりラスト    

私と似たようなことを考える人がいたのですね。(うさぎとかめのお話だけでは、うさぎとかめに対する偏見が子供に焼き付くような気がしていました。この作者さんもうさぎをかわいそうに思ったのだと勝手に私は考えています。)こちらのお話では、一休みしたかめ型の人があとから追いかけたうさぎ型の人に追い越されてしまいました。「勝つ」や「負ける」にこだわっていません。(最後は、お互いを見つけた二人ともなぜかバンザイで終わる。)勝敗にこだわったお話ではありません。私は『うさぎとかめ』のお話をそんな穏やかな勝ち負けにこだわらないお話にしてほしかったのだと思いました。

     2023.11.22 7時頃

※子供の頃に読んだ(今は内容も覚えていませんでしたが)この『うさぎとかめ後日ものがたり』が子どもの私に影響を与え潜在意識となって、今の私が『うさぎとかめ』のお話にあれこれ物言いをつけているのでしょうか?

だとしたら、子供の頃に読む童話などは本当に慎重に中身を吟味したいですよね。

※ネットには、他にもたくさん後日談があるようです。↓をどうぞ。

童話『ウサギとカメ』あらすじは続きがあった【衝撃ラスト編と道徳美談編】 | Seipon Blog