桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿

それってもしかして私のこと?

ヒメオドリコソウ①

踊り子の 幸せ振る舞い 春爛漫

          てれんぱれん

ヒメオドリコソウとは「姫踊子草」と書きます。花言葉は「陽気」「愛嬌」「快活」「春の幸せ」だそうです。シソ科の植物で食べられる野草です。花の蜜も吸えますのでミツバチも好きな花だそうですよ。集団で並んで立っている姿が名前の通り愛らしい花ですね。

 

雑草という草はない  牧野富太郎

「日本の植物学の父」といわれる牧野富太郎先生は、「雑草、雑木林」というような言葉が嫌いだったようです。「ちゃんと名前がある植物に失礼だろう」と仰っておられたのだとか。

そういえば、「雑」という文字がつく言葉、「雑巾」「雑役」「雑務」「雑用」などは、名もなきものをまとめていうイメージですね。牧野先生はたくさんの名もなき植物に名前を付けて発表されたそうです。世の中から「雑」をなくし名前をつけて、名前のあるれっきとした「仕事」として認識してほしいですね。

 

※今日のタイトルの「ヒメオドリコソウ」という花の名前を牧野富太郎先生が命名されたのかどうかは私にはわかりません。(念のため)

牧野先生は自らを「草木の精」と仰り「植物は恋人だ」とも仰っておられ、「植物に会いに行くときには恋人だから正装で行く」と決めておられたほどなのに、野草に命名するときに変な名前をつけておられることもあるのですよ。「オオイヌノフグリ(イヌノフグリは別の人の命名らしい)」とか「ハキダメ・・・」とか。植物の絵はすごく細かく描かれていて愛情深く感じるのに、名前について、草木の精ならもうちょっと工夫していただきたかったなぁ、とそのギャップに驚くのです。(名前の付け方が雑すぎないか?と感じることもあるということです。)

※2023年NHK朝ドラ『らんまん』主人公槙野万太郎のモデルは、この牧野富太郎先生だそうです。尋常小学校中退であるにも関わらずかつての東京大学で指導しておられたのですから、型破りの超人めいた方であったことは間違いなさそうです。