桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿

それってもしかして私のこと?

ハルジオンとヒメジョオン 

哀しいほど紅く 夕日は熟れてゆくの

私だけ変わり みんなそのまま

(歌:松任谷由実ハルジョオンヒメジョオン』作詞・作曲:松任谷由実   編曲:松任谷正隆 より)

     ヒメジョオン

ハルジオンとヒメジョオンはとてもよく似ています。花の時期が異なり、ハルジオンの方が少し早く4月-6月、ヒメジョオンは5月-10月です。今の時期は両方の花が咲く時期で見分けにくいですね。ヒメジョオンはハルジオンより花びらの数が少なくて花びらの幅が広く、葉のつき方も少し違います。茎を折ると中が空洞になっているのがハルジオン、蕾が下向きにうなだれているようなのがハルジオンです。

ヒメジョオンは、環境省の生態系被害防止外来種リストで、総合対策外来種の内、その他の総合対策外来種として記載があります。繁殖力が大変強いようです。ハルジオンはリストには掲載されていないようですが、以前は、要注意外来種だったと思います。(違っていたら教えてください。)

     ハルジオン

松任谷由実さんの曲のタイトル『ハルジョオンヒメジョオン』の「ハルジョオン」は、正式名を「ハルジオン」(春紫菀)という植物の俗称だそうです。曲のタイトルはヒメジョオンと韻を踏んでいるのですね。

この曲は、若いときよりも少し歳を重ねてから聴く方が曲のよさが沁みる気がします。この歌詞には「ハルジョオン」という言葉は登場しません。この歌は、歌詞よりも曲と編曲に心が動かされる歌なのだと感じています。

この曲がリリースされた1978年にはまだ、外来生物法は成立しておらず、ユーミンは、後にハルジオンとヒメジョオンが法律により要注意外来生物に指定されるなどとは考えもしなかったでしょうね。(略称:外来生物法2004.6.2公布2005.6.1施行 後に改正法施行 要注意外来生物廃止→2015.3.26生態系被害防止外来種)