気がつけば 存在感あり 桔梗草
てれんぱれん
桔梗の花をぐっと小さくしたような紫の花をつけるキキョウソウは野草です。気づいたときには庭のあちらこちらに花を咲かせていて驚かされます。
我が家の庭に、どこからかやってきた野草には、タンポポ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、カタバミ、ムラサキカタバミ、キキョウソウ、ハハコグサ、ハルジオンなどと名も知らぬ他のものがあります。他にはミントやユリ、シダ類、苔類も私が植えたわけでもないのにどこからかやってきて、毎年、しっかり育っています。
野草も花が咲くものは「草」のイメージから少し遠いので、除草せずにいるときもありますが、草そのもので花らしきものを付けないものは気持ち的に除草しやすく除草に躊躇がありません。そこには花をつけるかどうか、見た目がきれいかどうかというルッキズムがありますね。見た目で植物に優劣をつけています。
自分のことながら、なんだかスッキリしない気持ちで除草するかどうかを毎年悩みます。悩む自分に悩みます。でも、結局、野草は抜いても来年、また、芽を出し花を咲かせるので、そう思うと除草に躊躇がなくなります。そこで、キキョウソウもカタバミも雑草となります。種はとばしたあとですね。きっと。
そんな風に悩みはするけれども、自分の力で管理できなくなる可能性がある野草は、どんなにきれいでも、自分の庭には持ち込みにくいものだと思っています。(持ち込まなくても勝手にやってきますからね。)
※今年は、野草の花に見惚れていて除草の時期が例年よりも遅くなりました。だからなのか、庭の野草の花が例年よりも多くあったような気がします。
※外来生物法や生態系被害防止外来種リストの外来種は、元々は観賞用として日本に持ち込まれ栽培されていたものが、繁殖力の強さから野生化したものだそうです。人間の傲慢さがよくわかりますね。