お彼岸というのは、春分の日、秋分の日を中日としてその前後3日間を含む7日間のことです。そして、その年の春分の日や秋分の日は、前年の2月に閣議により決められるそうです。ということは、先月の閣議で来年の祝日について決められているということですね。
今年の春分の日は3/21、秋分の日は9/23ですので、春は3/18から3/24まで、秋は9/20から9/26までの7日間がお彼岸です。
彼岸とは、向こう岸のことで、あの世であり、来世であり、悟りの境地でもあるそうです。仏教の考え方ですね。もともと悟りの境地に達するための修行期間なのですが、この期間にお墓参りをしたり仏壇にお供えをしたりして、ご先祖様に感謝の気持ちを伝え家族のことを報告するなどご先祖様や亡くなられた方と私達が交流することが一般的な行いなのだろうと思います。
ですが、このお彼岸という仏教行事は日本独自のものでインドや中国にはないらしいのです。不思議ですね。
ところで、春分の日、秋分の日は、日本の法律「国民の祝日に関する法律」では、次のように定義されています。
春分の日とは「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」ためのもの
秋分の日とは「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」ためのもの
どちらもお墓参りの日の印象が強くて、春分の日が「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ための日であったとは驚きです!
春は自然が芽吹く季節です。植物は新芽をつけ、冬籠りしていた動物は活動を始めます。人について言えば別れと出会いの季節です。放っておいても自然の営みを讃えたくなる気がしますが、春分の日がそのための日だったのですね!
皆様はご存知でしたでしょうか?